企業から独立してフリーエンジニアとなった場合に苦労するのは、自分の仕事を選んでいく方法である。独立する以前から行ってきた仕事の経験は初期の仕事の獲得のための実務経験として有用なものであり、それをもとにして請け負う仕事を見つけ始めるのが基本となるアプローチである。

しかし、それがトレンドの業界であって当面は仕事に困ることがなかったとしても、数年の期間をIT業界で過ごしているともはや当初のトレンドは完全に廃れてしまうことも珍しいことではない。初期には人気ランキングでも上位にあった分野が最下位に転落するどころかランキング外に外れてしまうこともある。そういった状況を見越して自分の働ける分野を広げていくことがフリーエンジニアにとっては不可欠であり、その方向性を見いだすのに苦労するのである。

その基本は情報収集によってトレンドを理解し、予測するということであるが、雑誌記事等に掲載されているIT業界のトレンドランキングなどを参照したとしてもその予測は容易ではない。それを見誤れば仕事を失うリスクもあることからエンジニアの誰もが悩む点となっている。

考え方を変えればフリーエンジニアの成功の鍵はそういったトレンドを予測できる情報収集能力と分析力にかかっているともいうことができる。常に最新の情報技術について興味をもち、世の中の動きを把握することを怠らない努力が必要となるのが独立する際に必要な心がけなのである。

まとめると、常に変わるトレンドやITの高いニーズを誇る情報などは、毎年変化があると考えておいたほうがよいのだ。もし、少し前のランキングや統計を参考にする場合でも、すべて鵜呑みにすることなく自己判断スキルを培っておくことが無難だろう。ランキングによる情報収集スキルと併せて分析力をもつことで、あなた自身の活躍の場が広がることは言うまでもないことである。参考程度にフリーエンジニアの実態調査サイトを掲載しておくので、あなた自身の判断力をもってチェックしてみてはどうだろうか。